2025/04/30

Taiwan Today

文化・社会

数位発展部が政府機関向けのURL短縮サービス、市民に信頼できるリンクを

2022/10/27
数位発展部(=デジタル発展省)は現在、政府機関向けのURL短縮サービス(https://url.gov.tw/)の提供を試験的に行っている。写真はこのサービスを導入している衛生福利部による宣伝画像。(数位発展部)
数位発展部(=デジタル発展省)は現在、政府機関向けのURL短縮サービス(https://url.gov.tw/)の提供を試験的に行っている。政府機関の公式サイトのURLを短縮することで、公共の情報の伝播をスムーズに行うことができる。同時に、市民は短縮されたURLから、容易に政府機関のサイトであることを確認できるため、ワンクリック詐欺やフィッシングサイトによるトラブル削減につながることが期待できる。
 
数位発展部によると、政府機関が提供する公共の情報の中には、URLが長すぎるため市民が使いづらさを感じるものがある。民間のURL短縮サービスを利用することもできるが、サービスのスタイルや名称の不一致などもあり、市民にとっては短縮されたURLが政府機関のサイトにリンクされているかどうかを判断するのが難しい。民間のURL短縮サービスを悪用し、政府のサイトと称して利用者を不法なサイトへ導き、詐欺を働いたり、利用者の個人情報を抜き取るという懸念もぬぐえない。
 
きっかけとなったのは、行政院農業委員会水土保持局総工程司の職員が見かけたSNSのコメントだった。そこには、「政府の公文書やメッセージで民間のURL短縮サービスを利用しているのを見かけるが、どうも『怪しい』と思ってしまうし、リスクがある。数位発展部に協力を要請して、政府専用のURL短縮サービスを提供してもらってはどうか」と書かれていた。これを知った数位発展部の唐鳳(オードリー・タン)部長(=大臣)が、このアドバイスを採用。数位発展部の職員に対し、開発に着手するよう指示した。
 
台湾の政府機関の公式サイトは、URLの最後が「gov.tw」で終わる。数位発展部が開発した政府機関専用のURL短縮サービスは、短縮後のURLがいずれも「https://gov.tw」から始まる。このため、利用者は短縮後のURLからも、それが政府機関の公式サイトであると容易に判断することができる。
 
このサービスは数位発展部を含め、いくつかの政府機関ですでに試験的に採用されている。例えば中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は今月14日より、新型コロナウイルス対策に関する重要な情報を掲載したサイトのURLを、このサービスを使って短縮し、アプリ「疾管家」を通してユーザーに提供している。
 
なお、このサービスが使えるのは政府機関の公式サイトに限定される。つまり、短縮できるURLは最後が「gov.tw」で終わるものに限られる。また、サービスを使用できるのは、政府機関のメールアドレスを使用する公務員等のみとなる。また、一般市民向けとしては、「https://gov.tw」で始まる短縮されたURLからもとのURLを調べるサービスが提供されている。
 
数位発展部では、短縮後のURLが「https://gov.tw」から始まるものは政府専用の短縮URLであり、「gov.tw」で終わるURLと同様に政府の公式サイトにリンクしているため、ぜひ安心してクリックして欲しいと呼びかけている。
 

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